活動実績

【レポート(school13受講生)】芦屋で開催 Facebook社 #起業女子プロジェクト講座(ASHIYA RESUME school15)

この講座は、ライターという仕事に興味がある方やライティングスキルを身につけたい方に向けて2020年1月と2月の全2回で開催。
第1回では講師の林拓真さん(株式会社ICC)から基礎を学び、その後は各自で実際にASHIYA RESUME schoolの講座を取材。第2回での添削を経て、取材レポートを完成させました。
みなさんの想いが詰まった渾身の一作をぜひご覧ください!

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芦屋で開催 Facebook社 #起業女子プロジェクト講座(ASHIYA RESUME school15)

Facebook社ノベルティのノートを手に講師の河口紅さんと参加者の皆さん

 芦屋市で活動や事業を行う女性を対象にしたイベントが1月23日、1月30日の両日、UOVO(ウォーヴォ)(打出小槌町)で開催されました。タイトルは、「広報は計画的に。SNSを活用したプロモーション講座(Facebook社 #起業女子プロジェクト)」。

 #起業女子プロジェクトとは、女性起業家がビジネスを成長させるために必要な知識や人脈、スキル、テクノロジーを身につけることができるFacebook社のプログラムです。講師は、兵庫県でただ1人のFacebook 社#起業女子プロジェクト兵庫県地域担当トレーナーの河口紅さん。河口さんは市内を中心に学校教育支援、人材育成、子育て支援、まちづくりなどの分野で活動を行う「NPO法人さんぴぃす」(大桝町)理事長でもあります。 Facebook初心者で起業女子の仲間入りを目指す筆者も興味津々。

SNS活用のマインドを学ぶ

 1月23日の第1回。受講者席にはFacebook 社のノベルティであるスタイリッシュなノートが用意されています。

 講座のスタイルは、Learning by Doing。参加者には、積極的な参加が求められます。まずは2人1組になって互いに自己紹介し、次に参加者全員に対して自分のパートナーを紹介するワーク。9名の参加者たちは楽しみながら難なくこのワークをこなし、会場は一気に打ち解けた雰囲気に。

ヒアリング力とプレゼンテーション力が求められるパートナー紹介

 続いて、自分の事業や活動についてのストーリーを書き出し、何を伝えたいのか、誰に伝えたいのか、ビジネスにおける独自の強みであるユニークセリングポイントは何かなどを見つめなおすワーク。投稿したその先をイメージしながら、自分の活動を、求めている人にきちんと伝えるための心構えを学びます。

「何を伝えたい?」「ターゲットは誰?」「自分の強みは何?」自分自身に問いかけるワーク

 「ストーリーとユニークセリングポイントはSNSやホームページなどのどこかに反映されていなければオンラインマーケティングが十分とは言えません。また、それらが、どのように見ている人の役に立つことができるのかを伝えなければいけません。どこに載せるのか、公式ホームページなのか、Instagramなのかを考えることも重要です」 「理念やストーリーはホームページ上に、ユニークセリングポイントはそれを表現する画像などと共にFacebookを利用活用して伝えると効果的です。場合によってはチラシや口コミなどを使用するなど、目的を考え適した媒体を活用することが重要です」と、河口さんご自身の起業体験を例にテンポよく進められる講座は説得力があります。 「ビジネスページとしてFacebookページを作成することをおすすめします。簡単に作成でき、インサイトという機能を使ってアクセス数やアクセス時間、属性などを把握することで、投稿の効果をあげることができます」とも。

 講座の最後には、長期・中期・短期のビジネスの目的を書き出す、という宿題が出されました。終了後も、互いのFacebookページを紹介しあったり、習ったばかりのインサイトの機能を確認したりと参加者たちの交流は続きます。

SNSのテクニックを学ぶ

  30日の第2回。開講前から参加者同士の会話が弾んでいます。先週欠席だった1名を加えて10名で講師を迎えます。
 「あなたの情報発信は課題の解決につながる、誰かの困っていることに役立つ情報になっていますか」と問いかける河口さん。宿題は、“困りごと”を洗い出し、目標達成の計画をたてるために出されたものでした。
 「計画的に考えるのが苦手な方もいらっしゃるかもしれません。厳しいかもしれませんが、やはり、3年後、10年後にどうなっていたいを考えていなければ、道楽といわれても仕方がない。ビジネス目標を達成するために今日から6カ月から1年間で何をするかをきちんと決めなければいけません」  Facebook社の公式スライドと河口さんご自身のFacebookやInstagramのページを用いて、コンテンツの重要性、世界観を統一することの大切さ、ビジネスにおけるFacebookとInstagramの役割の違い、用語の意味などが語られます。3秒で見る人を引き付ける方法、媒体ごとに掲載する写真を変えるテクニックなど、わかりやすく事例も交えた解説に、参加者はスマートフォンで自分のページを確認しながら熱心に聞き入っています。

スマートフォン片手に熱心に聞き入る参加者

 筆者にとって意外だったのは、河口さんが繰り返し語る「コミュニティの重要性」。「『いいね』してくれた人は、自分のコミュニティの一員です。自分のことを『いいね』してくれた人のビジネスページを見に行ったり、『いいね』したりするというコミュニティの管理も必要です」実社会同様に、SNSの世界でも人脈作りがビジネス成功の重要な要素となるようです。

 「Facebookのビジネスページの役割として、わかりやすいのはフォロワー数の増加、『いいね』の増加です。『増えたらいいな』ではなく目標をもって増やすことが大切。ただし、フォロワー数の表面上の数字に騙されてはいけません。本当のファン、優良なフォロワーを増やさなければいけません」と、フォロワーの質にもこだわる必要性が説かれます。

 Learning by Doingスタイルの同講座。今週のワークは、情報発信計画の作成です。特定のイベントについて目的とターゲットにあわせて、どのような媒体で、いつ発信したらよいのかを考慮して2人1組で取り組みます。実践を意識したこの演習、パートナーと計画を語り合う参加者の声にも熱が入ります。

「話すことで考えが整理される」と河口さん。パートナーと語り合うワーク

 「スモールビジネスの場合、事業計画を立てることは難しいかもしれませんが、一年間でどういうことをする、そのための発信計画をたてる、どれだけフォロワー数を増やすという目標設定も計画になりえます。実社会と同じように、力になってくれる人との人脈も大切です」と実践的なアドバイスも。

 河口さんは講座をしめくくるにあたり、「実社会でもコミュニティを作ることは必要ですが、SNS上でも同様です。集客につながるSNSは、お客様が自分の発信したことに反応を示してくれるかどうか。その仕掛けづくりも必要です」とコミュニティマネジメントの必要性を強調しました。

■参加者の皆さんにお話を伺いました。

【参加のきっかけを教えてください】
・昨年の講座も受講しましたが、SNSは時流にのったものなのでアップデートが必要だと考えて参加しました。
・現在の活動に自分にしかできない意外性のある特色を加えて、ビジネスとして成長させるきっかけを学びたいと思いました。

【講座を聞いて早速やってみたことはありますか】
・プロフィールを早速変更しました。「素敵なものに囲まれて」という抽象的な表現を、より具体的に記載しました。また、知られていない専門用語を、誰にでもわかる言葉に変更し、自分が何をやっているのかが伝わるようにしました。
・Instagramでは世界観が大切ということなので、文章を書きすぎないようにします。
・FacebookとInstagramとを連動させた形で発信し、それぞれの役割を考えて掲載する写真を分けるようにしました。

【この講座のよかったところを教えてください】
・パソコンは苦手ですが、時代はSNS。焦ってやみくもに色々とやってみるのではなく、無理せずできるところから順番にやっていけばよいということがなんとなく理解できました。
・今後活動するうえで、FacebookとInstagramは見逃してはいけないと思いました。
・作りっぱなしのホームページや個人のFacebookを、ビジネス仕様にし、インサイトを活用してSNSをもっと活かしたい、という気になりました。
・単にFacebookやInstagramで発信するだけではなく、優良なフォロワーを増やすための土台作りから学ぶことができました。ついつい目先のやらなければならないことばかりに気を取られるが、考える時間を作ることが、先につながると気づかされました。

 2日間合計6時間にわたる講座は熱気と笑顔に包まれ盛況のうちに終了。講座終了後も互いにすっかりうちとけて情報交換する雰囲気は少人数の講座ならでは。会場には想いを語り合う参加者の皆さんの声が絶えませんでした。

■同講座は芦屋市の女性活躍応援プロジェクト「ASHIYA RESUME(芦屋リジューム)」の一環で開催されたものです。ASHIYA RESUMEでは、女性の活動や事業を後押しする様々なプログラムが用意されています。詳しくはWebサイトをご覧ください。

ASHIYA RESUME|就職・起業サポート 女性が輝くまち芦屋プロジェクト

プロフィール

Yoshiko

大学卒業後、出版社、商社、製薬会社、大学などで勤務。留学先のイギリスや勤務地の東京で引越しを繰り返した経験や、大学で外国人研究者の住居探しに携わった経験から、「良い住まい探しとは何か」を追求し始め、2020年、宅地建物取引士に。現在起業準備中。芦屋市在住。

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