【レポート】9/21(金)ASHIYA RESUME salon02
2018年9月21日(金)
芦屋市の女性活躍支援施策の一環「ASHIYA RESUME(芦屋リジューム)」プロジェクトの交流の場として、9月21日にアイ・キューブオフィス内にあるUOVOというレンタルスペースで、「ASHIYA RESUME salon02」を開催しました。 このイベントは、仕事への復帰や再就職などを目指しながらも、一人でどうすれば良いのかわからない…という気持ちを抱える方にお集まりいただき、自分の今の気持ちをもう一度見つめ、ほんの少し進むための気づきやきっかけを得ることができる場を作りました。 主なプログラムとしては、ゲストのお二人である、株式会社アイ・キューブ代表取締役の広野郁子さんと、兵庫県勤労福祉協会ひょうご仕事と生活センター 副センター長の川村 貴子さんにレクチャーをいただき、また参加者の皆さまが自身のモヤモヤについて考え、そのモヤモヤをゲストに直接相談できるようなワークショップを実施しました。
まず、広野さんからは、話題提供「自身のモヤモヤ時代の経験と、気づきについて。過去も今も変わらなかったありたい姿」をテーマに、ご自身の年表をもとに専業主婦の時のモヤモヤ時代を振り返ってお話いただきました。参加者の方には結婚や出産などのために一度退職を経験している方も多かったようで、広野さんのお話にうんうんと頷き共感をしている様子が印象的でした。また、モヤモヤを経験しながら現在のような会社経営者になった広野さんの「ネガポジの表裏一体の法則」もご紹介いただき、自身が短所だと思っていたことが実は長所でもあったという気づきや、無駄だと思っていることも全てが経験になるという前に進むため方法をお教えいただきました。
一方、川村さんは、「事業を通じて見てきた女性たちから感じる、今伝えたいメッセージ」をテーマに、ご自身の人生において万が一のために働くことの意義や家族や職場の周囲のサポートの不可欠であったという具体的なエピソードをお話いただきました。また、男女雇用機会均等法施行前に入社され今も最前線で活躍されている川村さんは、多くのモヤモヤしている女性と数多く出会われる中で、「夫や家族が反対するかも…」「ブランクが長いから心配…」と一歩踏み出し難い方の気持ちに寄り添われておられます。そのようなご経験からも30代や40代のママ向けの県の支援センターをさらに活用することなどの具体的なアドバイスに、参加者の皆さんが積極的にメモを取られている様子がうかがえました。さらに、「このような場に来ていること自体が既に一歩踏み出している」という温かいエールもいただきました。
ゲストのお二人からのレクチャーの後は、広野さんのアドバイスの一つの「ネガポジの表裏一体の法則」を体験していただくべく、参加者の皆さんが「今のモヤモヤの正体ってなんだろう?」を探るためのオリジナルのワークショップをしました。ネガポジカードというワークシートを使い、そこに前の仕事をしていた時を思い返した際にまた仕事を再び始める際に自分でネガティブ(短所や課題意識)に感じている性格・行動・スキルをアウトプットしてもらいました。それを発表いただいたうえで、ゲストの広野さんと川村さんからモヤモヤをポジティブワードに転換するためのアドバイスをいただきました。 例えば、とある参加者さんのお悩みとして「自分の意見が言えず、人に合わせてしまう」というような方には、ゲストから「それって、柔軟性が高くて協調性があるということですね。さらには、意見を言ったときは周囲の人が『この人が言うなら』というような考え方になって皆聞いてくれると思いますよ」というようなアドバイスがあり、相談した方はその言葉を受けて笑顔で感嘆されていました。
1時間半というあっという間の時間でしたが、和やかな雰囲気の中、仕事をもう一度始めるうえでの自分の悩みを人生の先輩に相談したり、同じ想いや悩みを共有したりすることで新たな交流が生まれていたようです。 今回のイベントに参加の皆さんからは、 ・ゲストのお二人に直接相談できて、働くことに対しての恐怖感がやわらいだ ・普段会えないような方と話すことで、久しぶりに社会を経験できたような気がする ・歯がゆい想いから、勇気を出してまずは一歩行動に移してみようと思った などの感想をいただきました。 今回は一歩踏み出すためのものでしたが、参加いただいた皆さんに今後さらに何歩も進むことを支援できるようなイベントや講座を開催できればと思っております。
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