【レポート】2/25(水)ASHIYA RESUME meeting02
2020年2月25日(水)
阪神芦屋駅から徒歩5分にある芦屋市男女共同参画センターウィザスあしやにて、「ASHIYA RESUME meeting02」が開催されました。
ASHIYA RESUME meetingは、女性の「働きたい」を大事にする会社を知るためのプログラムで、2回に渡って開催。
第2回目の今回は、「女性が活躍する制度・仕組みを知る!」と題して、三輪かおりさん(株式会社ベアーズ 神戸支店長)、地元芦屋の事業者からは、渡利綾子さん(JCRファーマ株式会社 課長)にご登壇いただきました。
芦屋市内で「芦屋話し方教室」を主宰する、トラストコミュニケーションJUNOの小野山純子さんによる司会で開会。
まずは、芦屋市 市民生活部の森田部長にご挨拶いただきました。
続いて、ASHIYARESUMEにご協力いただいている、芦屋市商工会コワーキングスペースの西畑様にコワーキングスペースのご説明を、ママントレの須澤様に、エリアマイスターについてのご説明をいただきました。
分け隔てなく一人ひとりの社員の声をきく
まずはじめに、芦屋の事業者から、渡利綾子さん(JCRファーマ株式会社 課長)にお話しいただきます。
芦屋でオンリーワンの一部上場企業のJCRファーマ株式会社。独自の研究開発技術で、日本発・世界初の画期的な新薬を創製をされています。渡利さんは、人事業務を幅広く担当され、産業カウンセラー・キャリアコンサルタントの資格を取得しキャリアアップしてこられました。
JCRファーマ株式会社は、「男女隔てることなく評価を行っているので、あえて女性活躍という認識をすることなく実力で昇進させている」という経営陣の言葉通り、女性管理職が2018年度には10%を超えているそう。
社員の土台となるワークライフバランスを確保するため、ダイバーシティへの取組みも先進的にされており、2018年にはくるみん認定、2018年10月には兵庫女性活躍企業、2019年1月にはえるぼし認定を受けられています。
「一人ひとりの社員を大切にする」という社風で、産休育休などの各種福利厚生制度や社員の意識向上のための研修制度、昨今話題となっている長時間労働の削減や有給取得推進などの取り組みも、積極的におこなわれています。
有給取得率は68.1%(全国平均52.4%)、平均残業時間12.5時間(全国平均24.9%)、育休取得は男性78%、育休復帰率男女とも100%、そして離職率2.4%という数字からも大変働きやすい環境だということがわかります。
社員専用保育所「JCRキッズランド」は、女性社員のためにつくられましたが、最近では男性社員の利用も増加。
アンケートやエンゲージメントサーベイを定期的に実施し、会社に対する社員の思いを汲み上げ、さらに働きやすい職場環境づくりを目指していらっしゃるそうです。
渡利さんは2009年に結婚されてから2018年に管理職になられるまで、2人のお子さんを出産されました。その間に外勤から内勤職、そして人事部へ異動されましたが、二人目のお子さんが生まれた頃がとても大変だったとおっしゃいます。
その時の経験から語られる言葉は説得力があります。
長く企業に勤めながら結婚、出産を経て、管理職になられた渡利さんのさまざまな想いあふれるお話をお聞きすることができました。
暮らしの新しいインフラとなる
次に、三輪かおりさん(株式会社ベアーズ 神戸支店長)さんにご登壇いただきました。
まずは三輪さんからのお話しに先立って、社内でだれよりも三輪さんをよく知る大阪支店長の大場充さんに株式会社ベアーズの業務内容をご説明いただきました。
家事代行サービスの会社として知られるベアーズは、新しい暮らし方の提案として、「自分しかできないことに全力を注ぎ、それ以外はアウトソーシングする暮らし方」「今までの家事・育児経験・仕事・趣味が生かせるという新しい雇用の創造」といった社会的価値の創造を目指し、様々な事業を展開しておられます。
サービスの利用者は、現在3%ですが、ぜひ利用してみたいという潜在需要は86%とのこと。これからの日本は女性の活躍推進を考えると、だれもが安心して便利に使えるサービス、富裕層だけのサービスではないということをもっとひろめ、日本の暮らしの新しいインフラとして男女が共にいきいきと輝ける社会を支える存在となることが必要とのこと。また、それらのサービスを高く維持していくためには、ベアーズで仕事される方のモチベーションアップが大切。社内表彰制度や、チャレンジマネージャー制度を導入されています。
続いて、神戸支店長の三輪かおりさんにバトンタッチ。三輪さんは入社当初は現場で活躍されていました。持ち前のひたむきな姿勢と失敗を恐れずに常に立ち向かうスタイルで社内の先輩や上司から学び続け、営業成績は社内上位をキープ。神戸支店開設にあたり複数候補の中から支店長に抜擢されたそうです。
管理職として、「常にあきらめず」「スタッフを敬愛する」「感謝の言葉を忘れない」という言葉が印象的でした。
今後の展望としては、ベアーズレディのブランディング化をすすめ、女性のホスピタリティと日本人のおもてなしを融合させて、品質世界一を目指したいとおっしゃっていました。
現場を知る方に直接ききたい
講演の後はクロストークへとつづきます。
クロストークでは、管理職として働くお二人への質問が多数寄せられました。
女性の離職率低下を防ぐためには?
渡利さんは「人間関係」「上司の理解」が必須、三輪さんからは「制度(残業無し、時短)を使う」「ロールモデルの発信」というご意見をいただきました。
三輪さんの上司の大場さんからは、男性の上司からの立場として「女性がわがまま言える環境を作っていきたい」との言葉がありました。
参加者のみなさんで記念撮影後は交流会に移ります。
交流会では、宮塚公園すぐにあるamasoraの色とりどりのお料理が並べられました。
ママントレの須澤さんの乾杯を合図に、ゲストも参加者もみんなで一緒に歓談。ミモザの鮮やかな黄色に少し早い春を感じながら、交流を深めました。
ご登壇いただいた渡利さん、三輪さんの話について刺激を受けたことなどを共有することで新たな気づきも生まれているようです。
最後に、芦屋市 男女共同参画推進課の長岡課長にご挨拶いただき、お開きとなりました。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
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