活動実績

【レポート(school07受講生)】また会いたくなる人ってどんな人?

この講座は、ライターという仕事に興味がある方やライティングスキルを身につけたい方に向けて2019年9月と11月の全2回で開催。
第1回では講師の林拓真さん(株式会社ICC)から基礎を学び、その後は各自で実際にASHIYA RESUME schoolの講座を取材。第2回での添削を経て、取材レポートを完成させました。
みなさんの想いが詰まった渾身の一作をぜひご覧ください!

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また会いたくなる人ってどんな人?

出産を機に専業主婦になって早9年。社会復帰したいけど、ブランクもあるし。家庭との両立できるかも不安だし…と悶々と過ごしたこの数年。末っ子三男の入園を機に『やっぱりもう一度働きたい!』という想いが高まり、ただいま就職活動中の小倉なおこです。就活のさなか、芦屋市の女性活躍応援プロジェクト「芦屋リジュームスクール」を知りました。フリーランスの方やこれから働こうとしている方に向けた少人数制の基礎力アップ講座を開講しているこの活動。今回私は「09広報は計画的に。SNSを活用したプロモーション講座(#企業女子プロジェクト)」を取材してきました。


講師は河口紅さん

講師プロフィール
株式会社リクルート入社後、営業リーダーとして営業所を全国No.1に導く。退職後、NPO法人さんぴぃすを設立。教育支援や子育て支援、大学でのキャリア教育などを実施。また、Facebook社が世界規模で実施している女性支援プロジェクト「#企業女子」のエリアパートナーに(兵庫県唯一)。FacebookやInstagramを活用するワークショップを通して、女性起業家に必要な知識・人脈などを身につけるプログラムを実施している。

講座に参加してまず驚いたのが、リピーターの多さだ。SNSの講座といえば、一度ノウハウを学んだら同じような内容を何度も聞く必要はないようにも思う。でも今回も参加者の半分以上はリピーターなのだ。
『どうして?』
私はその秘密が知りたくなった。


全2回のこの講座。第1回はマインド編。

河口さん
みんなSNSの使い方が分からないというけれど、その奥にある悩みは何でしょうか?
おそらく ‟集客できないこと”でしょう。今の時代、ネットで調べたり講座で学んだりすれば、SNSなどネットでの器を作るのは簡単なこと。でも、それをどう成長させていくかが重要なんです。
例えばfacebookページを作っても、書くネタがなくなってくるという人。それはネタを作っていないだけ。それを考えることこそが起業家の仕事なんです。自分のビジネスのターゲットは誰なのか。その人たちは何を求めているのか。それをとことん、とことん深めていく。たくさんの人に向けて考えるのではなく、自分のビジネスを本当に喜んでくれる人を具体的にイメージしてとことん深める。そうした作業を通して、自分のやるべき事が見えてくるんです。

この他にも起業女子として必要なマインド=心構えを実体験を交えながらいきいきと語る河口さん。つづいての第2回講座は、実践で使えるSNSテクニック編。「2.6秒で決まる!」と言われているSNSの世界。例えばこの写真

同じ靴の写真でも、撮り方によってずいぶん印象が違う。FacebookとInstagramそれぞれの特徴を理解したうえで、それぞれの世界観をつくる。その世界観づくりが最も大事なのだそう。その他インサイトの活用方法や、プロフィール画面の重要性、優良フォロワーを増やすコツなど『そんな使い方をすれば良いのか!』と目からウロコの情報ばかり。そういったSNSテクニックもじっくり伝える一方で、河口さんが何度も何度も繰り返し言っていたことがある。

「SNSは万能ではないんです。」

河口さん 
SNSだけで集客できるのは、圧倒的な実績をもっている一部の人だけ。起業すると集客の事をはじめたくさんの悩みが出てきます。それを解決できるのは、テクニックでもノウハウでもない。人と人とのつながりなんです!

河口さんの言葉にはなんだか熱がある。

自分の苦しい経験を交えながら、自分の弱い部分さえもさらけ出して話す。こちらも本音で語っているのが分かる。この講座は決して、こて先のSNSテクニックや起業のコツを教えてくれる講座ではないようだ。講座後に話を伺ってみると、そこには河口さんのこんな想いがあった。

河口さん 
私は安易に起業家をつくりたくないんです。簡単な気持ちで起業しても続かない。起業して、ビジネスを続けていくという事は、それ位しんどいことだから。私も起業して16年。その間にはすごく色々な事がありました。はじめは売り上げも全然上がらなかった。雇われている方がよっぽど楽でした。
それでも、前職の仕事で教育現場を訪れた際に、危機感を感じたんです。このままではいけないと。そこから教育支援に取り組みました。そして今は、女性支援にも力を入れています。女性の強みである共感力をビジネスで活かし、女性が自分の持ち味を活かせる世の中になったら、社会が変わると思うんです。子どもだけでなく、大人になってからも節目ふしめで学びなおして、また自分の‟やりたい!”を見つけていく。そうすれば、人生100年時代がとっても楽しいものになると思うんです。

~参加者インタビューより~
・今回の講座に参加して、すごくポジティブな気持ちになりました。自分にもできるかも!と思えてきました。
・SNSの講座だったけど、もっともっと本質的な事が学べました。モチベーションが上がりました。一人でやっていると浮き沈みがあるけれど、もっと人とつながっていこうという気持ちになれました。

取材からの帰り道。なぜだか私はなんだかポカポカとしていました。そしてワクワクしていました。半数以上がリピーターのこの講座。その訳がなんだか分かったような気がしました。河口さんの言葉には熱がある。想いがある。だから、また聞きたくなる。いや、また会いたくなるのではないだろうかと。

かくいう私も取材に来たというのに、いつしか参加者のように河口さんの話に聞き入っていました。そして2回講座の1回分の取材でも良かったのに、2回とも取材という名目で参加していました。

まんまと私もリピーターになっていたのでした。

プロフィール

小倉なおこ

3歳、6歳、9歳の3兄弟の母。独身時代は、食品メーカーで人事・広報を担当。日付が変わるまで働いたり、1か月休みなく働いたりしても平気な程しごとが大好きだった。
その後長男の出産を機に専業主婦に。ブランクあるし、家庭との両立できるかも不安だし、、となかなか再就職に踏み切れなかったが、三男の入園を機に「やっぱり働きたい!」の想いが高まり、只今もっか就職活動中。

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