「北欧を身近に」みどり屋 中安 麻子さん
ASHIYA RESUMEでは、もう一度働きたい、働き方を変えたいと思っている女性の背中を押すゼミやスクールなどを開催しています。
参加した方たちには、どんな学びや気づきがあったのでしょうか。
今回は2018年のASHIYA RESUME seminarでの全3回のゼミとマルシェ出店を経て、一歩ずつ前に進み始めた受講生にお話を伺います。
ご紹介
主に北欧スウェーデンの生地を使って、ポーチや移動ポケットなどの布小物を作られているみどり屋の中安 麻子さん。
中安さんは幼稚園のバザー係をきっかけに活動を開始され、現在約2年の活動期間を経て多くのマルシェ出店やオーダーメイドの受注などでご活躍されています。
今回はそんな中安さんに芦屋リジュームの作らず繕う-TSUKUROU-ゼミに参加し、マルシェの出店まで行うに至った経緯や、今回のテーマの一つである「大切にしているもの」についてお話をお伺いしました。
大切にしているモノ
「人のつながり」を大切にしています。
活動を開始してから、半年も経っていない中で「ママハピEXPO in ららぽーと甲子園」への出店を行うなど、時間が許す限りマルシェに応募してきましたが、最初の方は分からないことも多く、周囲の方にも色々と助けられてきたので周りの人たちとの和は大切にしています。
最近ではお客様のご要望を伺い、ようやくニーズが把握できてきましたが、最初は本当に手探りの状態でした。ニーズも良く分からないまま、自分ができるものをマルシェに持って行くという活動を続けて、周りの方に助けられながら最近やっと形になってきたように思います。
それ以外にも、最近は隣近所の関係性が薄れているとは言われていますが、子供たちが留守番をしている時に何かあったらご近所の奥さんの所に行くようにしているなど、ご近所さんにも助けて頂いています。こういったところにも「人のつながり」の大切さを感じます。
普段の生活での意識
主婦であることと、マルシェを楽しむことを意識しています。
私の中で、一番大切なのは主婦であること。主婦業が一番の仕事だと思っています。お金を頂いているので、二番目にみどり屋の活動とパート、それ以外にも自分の時間も大切にするようにしています。
みどり屋をはじめてから主婦業も疎かにしないため、コープの宅配など便利なものを使いながら時短を意識しています。子供たちにも洗濯物は自分でたたんでもらったり、料理の配膳をしてもらったりと自分のことは自分でしてもらうようにしていて、20時まではママとしての時間、それ以降はみどり屋の活動の時間とするようにしています。
また自宅で行う商品制作は完全に裏方作業になるため、オンとオフを意識して、お客様と触れ合うマルシェなどでは本当に楽しむようにしています。
持ち込みのオーダーは素材が一点もののため、やり直しがきかないこともあり、大変緊張しますが、完成してお渡しした時に満足してくれて笑顔を頂ける時などは本当に嬉しく、そのために頑張っているという一面もあります。
ゼミにお応募された理由
ママハピEXPOでお世話になった黒田 佳代さんからご紹介いただき、参加を決めました。これまでも多数のマルシェ出店をしていたこともあり、ハンドメイドを制作している自分にぴったりだと思い、スケジュールを確認してすぐに応募しました。
ゼミに参加して役にたったと感じる点
一言コンセプト、ディスプレイと写真の撮り方が特に参考になりました。
テーマカラーやコンセプト自体は以前からほぼ決まっていたのですが、一言でコンセプトを伝えるというのは、これまで考えたことがなく、目から鱗でした。
私も一目見てぱっと分かって頂けるというのが好きで、今はインスタグラムの写真などに一言コンセプトやマルシェの日付を入れるなどの工夫をしています。
写真の撮り方も以前は横から撮影していましたが、寝かして上から撮影する方法や、レフ板を活用する方法などを教えてもらいました。ディスプレイもプロからのダメ出しを直接頂ける機会があり、大変ありがたく思っています。
現在の課題
いかにみどり屋の時間を作るかというのが大きな課題になっています。並行して行っているパートをせずにみどり屋に注力できれば良いのですが、主婦業・パート・みどり屋と三足の草鞋を履いた状態になっているので、どうやって時間を作っていくのかというのが課題です。
それ以外にもこれまでは地域に根付いた活動をしてきたのですが、夫の仕事が転勤族のため、転勤先でもみどり屋が続けていけるかというのも課題に感じています。引っ越した先でも、これまでのつながりが薄れないようにしていかなければならないと思っています。
これから活動をしようとしている方へ一言
まずはやってみることが大切です。
一歩を踏み出す勇気を持ち、周囲とのつながりを意識しながら、勢いをもって行動することにより、お客様から「これいいね」「かわいいね」といった声を頂けるようになります。
こういった声は自分の自信となり、より意欲的な活動につながります。もし失敗しても、失敗は成功のための要因の一つで、どこが悪かったかを振り返り改善することができます。
自分が胸の内に抱えているものを形にするため、いつかやろうではなく、まずはやってみることから始めましょう。やってみると案外何とかなるものですよ。