インタビュー

「世界に1つしかない香りを」アロマデザイン芦屋 今井 綾さん

ASHIYA RESUMEでは、もう一度働きたい、働き方を変えたいと思っている女性の背中を押すゼミやスクールなどを開催しています。
参加した方たちには、どんな学びや気づきがあったのでしょうか。
今回は2018年のASHIYA RESUME seminarでの全3回のゼミとマルシェ出店を経て、一歩ずつ前に進み始めた受講生にお話を伺います。

ご紹介

植物の花、葉、果皮などから抽出した天然の精油を使った調香師として、これから本格的に活動を開始しようとしているアロマデザイン芦屋の今井 綾さん。

今井さんは約20年間、金融機関に勤められていましたが、女性起業家の助成金に応募して採択されたことや、阪神電車に掲出されていた芦屋リジュームの広告を見てイベントに参加されたことがきっかけで退職を決意され、約半年という短期間で実際に起業をするところまで取り組みをされています。

今回はそんな今井さんに芦屋リジュームの作らず繕う-TSUKUROU-ゼミに参加し、マルシェの出店まで行うに至った経緯や、今回のテーマの一つである「大切にしているもの」についてお話をお伺いしました。

調香師とは

日本ではあまり聞きなれない調香師。市販されているのと違う点は、天然100%の精油をブレンドし香水を創ることです。

今井さんは丹念なカウンセリングを行った上で、約60種類ある精油から調香します。単に「香り」だけで判断をするのではなく、精油の元となっている植物が持っているメッセージを込めて「なりたい未来の自分」を香りで表現し提供されています。

大切にしているモノ

「エレガンス」という言葉。

調香師としてビジネスを立ち上げようと考えたとき、芦屋市に関わる事が多く、その中で芦屋の街は周囲からとても上品なイメージをもたれていて、そのイメージに適した言葉を色々と探す中で、「エレガンス」な街であると感じました。

そもそも「エレガンス」とは何かを調べる中、デザイナーの島田 順子さんが、パリにおけるエレガンスとは「自負を持ち、他者に敬意を払うこと」というのをお話されていたのを拝見し、まさしくその言葉が芦屋にぴったりであると思いました。

芦屋に住んでいる人たちは上品・優雅というだけではなく、自負をもっていて、他者に敬意を払える人が多いように感じます。

言葉というだけではなく、生き方にも通じますが、他者を批判したり蹴落としたりするのではなく、自分をしっかり持って他人に敬意を払えるというのは自分に自信がないとできないことです。

こういった「エレガンス」という言葉・生き方を大切にしています。

普段の生活での意識

カウンセリングをする時に、中にはお話中ずっと悩み続けている人もいます。そういった方にも、それぞれの考え方があるので、否定はせずに思いを尊重するようにしています。

逆に自分からアドバイスができることがあるのであればお伝えするといった形で考えています。物事は何が正解かというのは無いと思っておりますので、いろいろな方のいろいろな考え方を知って勉強させて頂くという気持ちで人と接するようにしています。

ゼミにお応募された理由

芦屋リジュームのイベントに参加し、集客に困っているというお話をしていたら、コンセプトメイキング、写真撮影、ディスプレイなどのゼミを行うという案内を頂いたので、自分にも必要な内容であると思い参加を決めました。

ゼミに参加して役にたったと感じる点

コンセプトメイキング、写真撮影、ディスプレイと、それぞれのゼミの内容は勉強になりました。これまで多くの会社研修やセミナーなどにも参加してきましたが、特に今回のゼミは参加者や内容を絞って開催されているからこそ大切な部分が良く伝わる良い内容であったと思います。

外部に実績として出すのであれば多くの人数を集めることになりますが、そうではなく限られた時間の中でどれだけ内容を持ち帰ってもらうのかという点に重きを置き、少人数短時間で開催されたのは凄い英断であったと感じました。

現在の課題

自分の強欲さとの戦いです。

欲張りなので、「あれもやりたい、これもやりたい」となってしまうのですが、大事なのは絞ることで、ターゲットをしっかりと定めないと結果が出ないということを芦屋リジュームで学びました。

それでも個人・法人・空間演出・香水の制作もやりたいと幅広くなってしまうのを、どう絞って取り組んでいくか迷いが生じるという所が、現在の課題となっています。

これから活動をしようとしている方へ一言

イベントやセミナーに参加するだけでは、誰も何もしてくれないのが起業であると思っています。

出会いに感謝して、その出会いをどう活かすか考えながら、「今日はこれをしよう」「次はあれをしてみよう」と少しずつ自分ができる事を広げていくことが大切だと思います。

例えば、まずは挨拶など出来ることから始め、次は名刺交換という感じで少しずつ広げていくといいかもしれません。

  1. 自分で声をかけて挨拶をしてみる
  2. 挨拶をするためには名刺が必要になる
  3. 名刺を作ったのなら渡してみよう
  4. せっかく渡すのなら5人くらいと名刺交換

また、イベントやセミナーに参加し、出会った人がどういう活動をしているのか、自分も同じような事ができないかなど、目的意識をもって行動すれば、何かをつかめるのではないでしょうか。
ぜひ一緒に実践しながら一歩ずつ前に進んでいきましょう。

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