インタビュー

「自分らしく楽しく働ける場所は必ずある」|会社員 みわ ひろこさん

ASHIYA RESUME ロールモデルインタビュー

芦屋や芦屋周辺で活躍するさまざまな起業家や女性たちの言葉をお届けしているロールモデルインタビュー。

今回は、ASHIYA RESUMEのイベント参加をきっかけに、フリーランスから会社員へとキャリアチェンジをしたみわさんに、働き方の変化や心境、今後の目標についてお話しいただきました。

インタビュー実施日|2022年12月

プロフィール

 

神戸市に飲食店を展開する企業の本部に勤める会社員のみわひろこさん。自由な働き方に憧れ、新卒で17年勤めた会社を退職しフリーランスの道へ。2019年に憧れだった神戸へ家族で移住後、収入面の不安から会社員になるも仕事が合わず、働き方に悩むようになりました。そんな時にASHIYA RESUME salonに参加したことで、再び会社員としてキャリアチェンジを決意。現在は企業の本部にて、採用や新店舗開拓、SNSの運用など幅広い業務に携わり活躍しています。

 

自由な働き方に憧れてフリーランスの道へ

 

新卒で食品関係の企業に入社し、微生物の検査や衛生指導など品質管理の業務に17年ほど携わっていました。食品を取り扱う部署だったので異物混入防止のためにアクセサリーは禁止、服は白衣を着てメイクもあまり好きなようにはできない環境でした。

当時は岩手県に住んでいて移動はいつも車だったので、服装もオシャレを気にすることも少なく動きやすさを重視した格好が多かったです。今振り返ってみると、自分の好きなことや好きなファッションを後回しにしてしまっていたような気がします。

そんな毎日を過ごしていた時に、四柱推命・算命学をもとにファッションのアドバイスを行う「ドレスセラピー」の講師として活動していた知人のFacebookの投稿を見て、衝撃を受けました。華やかな世界でいきいきと過ごす女性達の姿を見て、私も自分らしく働きたいと思い、長年勤めた会社を退職してドレスセラピーのアドバイザーとしてフリーランスの道を選びました。

実際その世界に入ってみると今まで自分が知らなかった職業や働き方をしている人たちと出会うようになり、私自身もドレスセラピーだけでなく「魔法の夢ノート」の講師など、ひとつの仕事だけでなく色んな活動をするようになりました。

 

フリーランスとして活動をしていた頃のみわさん

憧れの神戸へ移住!ゼロからのスタート

 

身内が神戸に住んでいた影響で、子どもの頃によく神戸に遊びにいっていました。その頃からとても神戸の街が好きで「いつか神戸に住んでみたい」と夢見ていました。フリーランスとして働くようになり、自分の好きなものは何か、自分のやりたいことは何か見つめなおす機会が増えたことで、過去の自分の神戸に住みたいという気持ちが再び強くなっていきました。

どうしても神戸で暮らしたかった私は、移住を提案するも夫は反対。それでも何度も話し合うことで、岩手で務めていた会社を辞めて家族で神戸へ移住することを決意してくれました。

ただ夫婦共にゼロからのスタートとなると、夫が新しい仕事に就き安定するまでは収入面で不安があったので、私も正社員として就職先を探すことにしました。次男の育休中に簿記の資格を取得していたので、実務未経験ですが経理事務での採用が決まりました。しかし、実際に経理として働いてみると「自分は経理が向いていないかも」と感じるようになり、半年ほどでその会社は辞めてしまいました。

フリーランスとしての活動も自分の中でやり残した感があったことと、岩手から神戸へ環境が変わったことでの変化もあるかもしれないと思い、再びフリーランスとして魔法のノートの講師活動を再開することにしました。

 

働き方に悩み再びキャリアチェンジを決意

 

会社員を辞めフリーランスとして再び活動しだしてすぐ、新型コロナウイルスが流行しはじめました。私の行っていたサービスが対面でないと難しい内容だったこともあり、オンラインへ切り替えることへの難しさや集客に悩み、なかなか収入面で不安定な日々が続きました。

フリーランスになったら自分らしく働けると思い込んでいたけど、実際にはそうではありませんでした。じゃあ私らしく働くって何だろうと悩んでいたときに、ASHIYA RESUME salon に参加しました。

その中で自分の過去を振り返るプログラムがあったのですが、今まで私は「副部長」や「副委員長」など、誰かのサポートに回る役割を任されてきた経験が多いことに気が付きました。自分が主体で動くというよりは、誰かの右腕的な存在になるほうが向いているのではと思うようになりました。

「やっぱり会社に属した方がいいかもしれない」そう思いはじめたタイミングで、偶然今の会社の求人を見かけ「色々なことができます」との業務内容を見て、面白そうだなと惹かれました。今までの自分の性格上ひとつのことだと飽きてしまうので、色んなことが経験できるほうが合っているかもしれないと思い応募しました。

忙しくてもやりがいを感じる毎日

 

求人の応募後無事に採用に至り、現在の会社では主に高校や大学の新卒採用や新店舗の新規開拓を担当、他にもSNSの運用など幅広い業務に携わっています。

フルタイムで勤務時間が9〜18時なので、退勤後となるとギリギリ保育園のお迎えに間に合わない時間になります。なので、お迎えは退勤時間の早い夫に担当してもらって、夫婦で協力することで仕事と家庭の両立ができています。

まだ小さな企業なので自分の意見も通りやすいことや、色んな業務に携わることで普段話す機会のない人々に出会えるなど、とても仕事にやりがいを感じています。

今の職場も食に関わる会社なので、食品関係の企業で品質管理をしていた経験が活かせるのではと思っていましたが、実際にはあまり工場の業務に関わることはありませんでした。逆にフリーランス時にInstagramの発信を学んでいたことや集客の経験が、今会社でのSNS運用に活きています。

 

幼少期からの憧れの街神戸で働く

 

過去の私へ届けたいメッセージ「会社員だからこそできることがある」

 

会社員になってからの一番の変化はやはり、収入面での安定と社会的補償のある安心感です。収入面に少し余裕ができたことで、趣味だった投資を再開することができました。

以前のわたしは会社員だと、好きな仕事ができないと思っていました。だけど、実際にはそんなことなくて、会社員だからこそできることがあると気づかされました。

フリーランス時代は色々悩んで落ち込むことも多く、自己肯定感をあげる方法を勉強したこともありました。でも、今は何もしてなくても落ち込むこともモヤモヤすることもなく、自分の働き方で悩むことが無くなりました。

「また続かないのではないか」と不安に思うこともありましたが、結局は実際にやってみないとその仕事が合うのか合わないのかも分からない。もし今働き方に悩んでいる方がいたら、自分らしく楽しく働ける場所が必ずあるはずなので、新しいことにぜひ挑戦してみてほしいです。

 

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