気づきやきっかけ、次の一歩につながるマルシェ|ASHIYA RESUME marche振り返りインタビュー/開催レポート
芦屋を拠点に活動をする女性たちのさまざまな暮らし方や働き方についてお聞きするロールモデルインタビュー【特別編】。
今回は、2024年3月3日に開催したチャレンジマルシェ「ASHIYA RESUME marche」に挑戦した女性たちに、出店のきっかけやプログラムを経て得たものは何かをお話しいただきました。
インタビュー実施日|2024年3月
次の一歩へと踏み出すチャレンジマルシェ
芦屋を拠点に既に活動している、またはこれから活動を始めたいと考える女性たちが、ASHIYA RESUMEプロジェクト内のプログラムの1つ「ASHIYA RESUMEschool for marche※」の受講を終え、その学びを活かすための実践の場として、チャレンジマルシェ「ASHIYA RESUME marche」に挑戦しました。
※ASHIYA RESUME school for marcheとは、活動を広げるために必要なコンセプトづくり・商品やサービスの魅せ方・ファンづくりを学べる連続講座です。
マルシェ当日の様子
1階はフードコーナーを中心としたくつろげるスペース。
出店者こだわりの季節の食材をふんだんに使った、「美味しくてカラダの中から元気になる」フードやドリンクが飛ぶように売れていました。小さなお子さまでも安心の材料に、ランチタイムには行列もできるほどの大盛況。女性の感性を活かしたキラキラした雑貨たちには、大人も子どもも思わず足を止めて話し込む光景も至る所で見られました。
ワークショップが中心の2階。
国際女性デーのシンボルでもあるミモザの大きなアレンジメントが正面に配置され、ここが普段会議室であることを忘れてしまう居心地の良さとなりました。
アロマの香りに包まれ、穏やかでリラックスした空気が流れます。予約なしでもタイミングが合えばサービスを受けられたこともあり、ふらっと立ち寄った方でも気軽に楽しんでいただけたようです。小さな子どもたちでも楽しめるワークショップは午後になっても大人気で、時間切れで残念そうに会場を後にする姿も。
チラシをご覧になった近所の方など、予想よりも幅広い世代の方々にご来店いただき、たくさんの笑顔が溢れた1日になりました。
10日後、marche振り返り会を行いました
マルシェ出店にチャレンジをして、どのような気づきを得られたか、次のステップに向けた課題を見つけ、アクションに繋げるためにもう一度集まりました。
出店者からは「マルシェが終わりやり切った気持ちだったが、経験を次に繋げていく機会になった」「他の出店者の気づきを聞くことで、自分の反省に繋がった」「まだまだやれることがあったと気づけた」という声も聞かれました。 今回のマルシェはゴールではなくきっかけ。「楽しかった」気持ちは大切にしながらも、そこで終わらせずに、次に繋げる前向きな気持ちを呼び起こす機会になったのではないでしょうか。
出店者インタビュー
ASHIYA RESUME marche出店者18名の中から4名に、参加のきっかけや出店に至るまでの経緯などについて、お話しいただきました。
Q1|参加のきっかけ
Q2|出店までの過程で印象的だったエピソード
Q3|マルシェ当日の様子・エピソード
Q4|今後の抱負
レディース鍼灸院Perch/丸本英子さん
Q1|起業家の友人の誘いで参加しました。最初は「マルシェ」という言葉でイメージするものが物販だったので、自分の分野が出店できるのか?と不安になりましたが、これも新しい挑戦のきっかけと考え参加を即決しました。
Q2|2回の事前セミナーでは、コンセプトや世界観の洗い出しなど、改めて自分と向き合う貴重な時間が作れました。中でもディスプレイの講座は、普段出店することがないため全く頭になく、とても新鮮でした。事前セミナーを通じて、点と点がつながる感覚があり、新しい気づきとなりました。
Q3|当日は女性活躍のシンボルフラワーでもある「ミモザ」をふんだんに使った空間デザイン、全員のコンセプトを統括した「マルシェ」としてのイメージづくり、チラシの配布や集客など、決して1人では作れなかった空間に感動しました。事前セミナーから協力して作り上げた仲間と一緒に当日を迎えたことで、慣れない出店でもリラックスして自分も楽しめました。
Q4|普段は40代~の女性の体ケアに特化した鍼灸院を営んでいます。今回のマルシェ出店で学んだことを活かし、女性のライフステージに寄り添った施術やセミナーを開催したいと思っています。東洋医学や鍼灸の知識を通じて、地域女性の健康寿命を延ばす一助となれたらうれしいですね。
オリジナルLINEスタンプ作成/アサイ マルさん
Q1|私は今回出店したLINEスタンプ作成以外にも、パラレルワーカーとして活動しています。そのため自身のブランディングについての講座に興味があり、参加しました。
Q2|実はLINEスタンプの作成は始めたばかり。また、商品の特性上対面で使用するものではないため、対面のマルシェで果たして出店できるのか?購入してくださる方がいらっしゃるのか?と不安でした。しかし事前セミナー1日目に出店を打診され、思い切って出店を決めました。
今まではSNSを中心に発信、集客していましたが、今回は対面と言うこともあり、知り合いに直接声をかけるなど、アナログかつ新しい集客方法を試せました。事前にディスプレイの講座もあったおかげで、当日具体的なイメージができたのも大きな収穫です。
Q3|当日は事前予約制にしていましたが、意外にも通りがかりで何人もの方が来店してくださったのが印象的でした。マルシェのチラシを見て、わざわざ自転車を飛ばして来てくださった、という方もいて感激。お客様の写真を撮る際、ワンクッションあれば楽しいかな?と手作りの枠を用意したのですが、これも好評で、リラックスした素敵な写真が撮れました。1人では出会えなかったであろう客層にアプローチできたのも、マルシェならではだと思います。対面販売の可能性を確信した1日でした。
Q4|今回のマルシェを体験してコンセプトが固まりました。また、設定したターゲット層が間違いなかったという自信にもなりました。今回のブランディングの方法、発信のヒントは他の商材にも使えますし、ファーストステップとして参加して本当によかったと思います。また機会があればぜひ参加したいと思っています。
レザークラフトfuku/えんどうまいこさん
Q1|私は芦屋出身です。仕事で長く芦屋を離れていましたが、昨年家族の転勤に伴い芦屋にUターン。そのタイミングで、母親が制作していたレザークラフトを手伝うようになりました。仕事も退職していたため、芦屋の街でまた何か始めたいと思っていたところ、ちょうど今回のチラシが目に入り、参加することにしました。
Q2|最初は他の参加者のレベルの高さに衝撃を受けました。自分自身はレザークラフト自体、母の手伝いでまだ始めたばかり。しかし周りを見ると、屋号や実店舗をお持ちで、すでに自分の世界を確立されている方も多く、圧倒されました。そんなみなさんに刺激を受け、レザークラフトに仕事として向き合う覚悟ができました。制作スピードもアップした気がします。
Q3|出店者もお客様も、笑顔で参加されているのが印象的でした。芦屋女性のパワーが溢れるマルシェだったと思います。
Q4|今回のマルシェに参加し、母の手伝いではなく、自分の仕事としてのレザークラフトを続けるきっかけをいただきました。次回への目標もできました。今まで主に手掛けていた、制作に時間がかかる大きな作品だけではなく、マルシェで手に取っていただきやすい安価で小さいもの、お客様と一緒に楽しめるワークショップもあればいいな、など、参加しなければわからなかったアイデアも浮かびました。以前は「時間ができたら作品を作ってみようかな」という程度の気持ちでしたが、今後はアイデアを形にしながら、真摯にレザークラフトに向き合っていきたいと思います。
タロットセッション/Junkoさん
Q1|昨年9月、結婚をきっかけに芦屋に転居してきました。仕事も退職予定だったので、芦屋でできることを模索していたところ、芦屋RESUMEの存在を知りました。今回のプログラムの魅力は、学びながらマルシェにも出店できるというところ。すべてが私の希望通りだったので、参加することに決めました。
Q2|事前プログラムでの学びはとてもわかりやすく、再現性も高かったです。これまでを振り返る時間もあり、自身のブラッシュアップにも役立ちました。SNSでの投稿にも苦手意識がありましたが、やってみよう、と思える仕組みもありがたかったです。実際にマルシェ以外の場でも投稿を頑張ってみた結果、イベントが満席になるなど、集客の楽しさも味わうことができました。
Q3|事前予約制にしたので、まずは友人知人が予約してくれました。しかしそれに加えて、通りすがりの方にもたくさん足を止めていただけたのがうれしかったです。初めてお会いする方とのコミュニケーションも楽しみたいとの思いから、ワンコイン(500円)の料金設定をしてよかったと思います。初対面の方も、セッションを終えると笑顔を見せてくださったのが自信になりました。今回のマルシェに参加して、お客様の話を聞くのが楽しい、という自分自身の新たな気づきもあり、充実した時間でした。
Q4|4月からは本格的にフリーランスとして、活動の場を広げていきたいと思います。まずはSNSのフォロワーさんや今回の出会いを大切に、スモールステップで進めていくつもりです。対面か?オンラインか?なども試行錯誤しながら、焦らず長い目で続けていきたいと考えています。
出店前の自分にどんな言葉をかけますか?(出店者アンケートより)
振り返り会を終え、新たな一歩を踏み出した皆さん。最後に、出店前の過去の自分にどんな言葉をかけるかお聞きしました。
「無駄な経験はない。何かが見つかるはずだから小さな一歩から始めよう。」 | Muse for Ashiya/Yukie さん
「新しいチャレンジを楽しんでごらん!」 | マリッジカルチャー協会ジャパン/松本典子さん
「怖がらずチャレンジすれば、素敵な世界が待ってるよ!」 | Lupinus/杉本育江さん
「このプログラムは悩んでいる事が前向きに結構解決します。頑張れ!」 | art.noriko/平岩典子さん
「挑戦しないと始まらない!笑顔でポジティブに進んでいこう!」 | 芦屋美発酵堂/いしいひと美さん
「講座を通して、アートワークショップの方向性が決まりました。」 | アトリエゆるひろり/ゆるひろりさん
「最初の一歩を踏み出してみよう!なにかが見つかるよ。」 | レザークラフト fuku/えんどうまいこさん
「ゼロからの学びは目の前に新たな道をつくるきっかけになるよ。」 | タロットセッション/Junkoさん
「新たな挑戦は学びの宝庫、恐れず楽しんで!」 | レディース鍼灸院Perch/丸本英子さん
今後もASHIYA RESUMEではさまざまなプログラムを通して、一歩を踏み出す機会を提供していきたいと思います。
芦屋市男女共同参画センター通信「ウィザス」にて紹介されました
芦屋市男女共同参画センター通信「ウィザス」は、芦屋市が男女共同参画社会の実現を推進するため、
年4回(6月・9月・12月・3月)発行している季刊誌です。男女共同参画センターをはじめ市内公共施設等に配架しています。
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