インタビュー

「人に寄り添える作品作りを」書道師範&書道教室主催 田上 初美さん

ASHIYA RESUME ロールモデルを見つけるインタビュー

新たな一歩を踏み出した女性たちに、事業を立ち上げたきっかけや継続する上での課題などをお聞きしました。
新型コロナウイルスの感染状況に伴い、遠隔(オンライン)で取材しています。

書道師範&書道教室主催 田上 初美さん

ご紹介

芦屋市内にて、下は3歳から大人までと幅広い世代にを対象とした書道教室を主催している書道師範の田上 初美さん。

幼少期より書道を習っていたことから「いつか書道教室を開きたい」という夢を持っていたそうです。結婚を機に専業主婦となり子育てに専念したのちに、子どもが小学生になったタイミングで、元々取得していた保育士の資格を活かして保育園にパート勤務をはじめました。

趣味として続けていた書道を、何気なくSNSにアップしたところ、ママ友から「子どもに教えて欲しい」と言われたことをきっかけに、ママ友宅で書き方教室を開講。その後、今では週5日の書道教室の運営と、週4日の保育園勤務をも両立させるパラレルワーカーとして活躍中です。

ママ友の一言から夢だった書道教室を開く

書道教室をはじめる前は「本当に人が集まるのだろうか」、そもそも近くに他の書道教室がいくつもあるのに「自分なんかがやっても大丈夫なの?」と、不安を感じていました。

月謝の値段設定や、知名度の上げ方などわからないことも多く、なかなか最初の一歩を踏み出すことができませんでした。

そんな私を見かねたママ友が、自宅を教室として提供してくれ、さらに生徒まで集めて来てくれてようやくスタートすることができました。

あの時「やってみたいとわからないでしょ!」と背中を押してくれたママ友のおかげで、夢だった書道教室はじめることができました。今ではちゃんと拠点となる場所を借り、幼児から大人まで幅広い世代に通っていただいています。

また、書道教室をはじめることは家庭にも大きな影響があるので、家族の協力も必須でした。ずっと書道を学んでいた私の姿を見ていたは「せっかく資格を持っているのだからやってみなよ!」と後押ししてくれました。今でも、家族が応援してくれていることは、仕事を続けるうえで大きな励みになっています。

より多くの人に知ってもらうために

最初はママ友繋がりの間で書道教室をはじめて、ありがたいことにその後も口コミや知り合いなどを中心にどんどん広がっていきました。

今後は知り合いだけではなくて、さらにその先のより多くの人に書道教室の存在を知ってもらい、事業を広げていきたいと思っています。そのためにも、SNSでもっと発信したり、イベントを企画したりと新しいことにチャレンジしていきたいです。

コロナの影響もありリアルでの書道教室だけなくて、デジタルを活用したオンライン書道教室などにもチャレンジできたらいいなと思っています。自分自身、デジタルにどうしても苦手意識あるのですが、今の時代に合わせて取り組みは必要だと感じています。

書道教室から書道アートへ新たな試み

田上さんが制作したお名前ポエムとイラストのコラボ作品
田上さんが制作したお名前ポエムとイラストのコラボ作品

数年前に流行っていた書道アートをSNSに投稿したところ「購入したい」というお声をいただきました。当時「こんなものが売れるの?」と驚いたのを覚えています。

その後、お名前と詞を組み合わせた「お名前ポエムを書いてほしい」と問い合わせがあったのをきっかけにいろいろな通販サイトに登録して、お名前ポエムの販売もはじめました。

販売サイトを見た似顔絵イラストレーターの方から「似顔絵にメッセージを入れてほしい」とオファーがあり、コラボして似顔絵ポエムを販売することとなり、今では毎日依頼をいただいています。

書道をきっかけに新しい世界にもチャレンジできるようになりました。今は書道教室の運営以外の活動も楽しくて、とてもやりがいを感じています。

何がきっかけになるかわからない

常に心掛けていることは、とりあえずチャレンジしてみること。最初は自分も不安ばかりで、なかなか一歩を踏み出せませんでしたが、あの時チャレンジしていなければ今の自分はいませんでした。

また、自分をアピールすることも大切だと思っています。わたしの場合、SNSに投稿したことがきっかけで様々な仕事へと繋がってきたので、誰かの目に届く場所へ発信することは大切だと感じています。

「誰かに見せるほどでも」と思っていても、予想外な評価をいただくことあり、それが次のステップにつながることも。あまり深く考えずに自分の成果報告ぐらいの感覚でどんどん発信すると良いと思います!

今は、SNSなど便利なツールがたくさんあるので、どんどん活用できますね。

人に寄り添った作品作りを

ずっと通信教育で書道を教えてくださっていた先生が憧れです。その先生の字に惚れて今でも背中を追いかけ続けています。自分も人に教える立場になった今も変わらずわたしの目標となる師匠です。

お名前ポエムも別の先生に教えていただいていた時期があるのですが、その方の人に寄り添った作品作りや姿勢に今も憧れています。

いつかわたしもお二人のように、誰かの心を動かせるような、そんな作品を作り続けていきたいと思っています。

 

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ASHIYA RESUME ロールモデルを見つけるインタビュー

 

新たな一歩を踏み出した女性たちに、事業を立ち上げたきっかけや継続する上での課題などをお聞きしました。
新型コロナウイルスの感染状況に伴い、遠隔(オンライン)で取材しています。

写真提供:インタビュー対象の方

取材日時:2020年12月~2021年1月

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