インタビュー

【株式会社アイ・キューブ】生活者との共創マーケティングでインサイトを発掘

今回のインタビュー

株式会社アイ・キューブ
代表取締役 広野さん


 
 

はじめに

どういった活動をされているか教えてください。

 

基本的にはマーケティングリサーチ業を行っております。主婦を中心としたモニターを抱えていて、消費者調査から導き出された新商品の企画提案や需要性の調査を行い、新しい事業を生み出すための指針にして頂いたりという事をしております。川上から川下までのサービスのご提案という事で、最終的に形にするためのプロダクトデザインまで行っております。あとは商品の企画支援という事で商品企画コンサルティングなどもですね。

具体的な例で言いますと毎日アクセスに新聞記事を入力しており、データベースを作成し、時系列でのキーワード分析などができるようにしています。これによって、キーワードがどれだけメディアに取り上げられたかが分かるようになっています。

また弊社では年間多くのグループインタビューを行っているので、モニターからリアルなレポートももらっているため、メディアで流行っていると言われていたことが、生活の現場で実際にあがってきたり、モニターが興味を持ち始めた後に流行りが来たりと、リアルな流行をつかむ事ができます。

企業で働いている人は忙しい方が多く、家庭をターゲットにした商品開発の担当者であっても中々家庭の事を詳しく把握することは難しかったりします。そのギャップがあるので、主婦が経験してきた事を提供する事で、リアルな情報が伝わり、企業にもメリットがあると考えています。私自身は両方を経験した事で、家庭と働いている人の考え方のギャップを目の当たりにしていたから、企業の方が本当に苦労し努力しているのを見て、こういった情報を提供する事で正しい方向でより良い商品の開発をして頂ければと思っています。

女性の活躍に関して

特にご活躍されている方はいらっしゃいますか?

生活研究室の室長として勤務している管理者がおります。現在は次世代に託していこうという考えから、その役割は譲っておりますが、つい最近までは役員も勤めておりました。最初は在宅勤務から始まりパート・社員・管理職になり役員といった形でキャリアを築いています。

もちろん現在も活躍しており、グループインタビューのモデレーターを行ったり、お客様にトレンドの情報をお届けしたりしています。生活研究室では食生活情報研究という情報媒体を発行したり、HPで生活情報の発信、トレンド情報をまとめたり、国内・国外の記事の管理などをしております。

女性の活躍に力を入れ始めた理由はありますか?

自分自身の経験からというのが最も大きいです、社会との接点を作りたいという思いがありました。大学卒業後はリクルートに勤めておりましたが、育児のために退職。子育てがとても忙しいけど退屈で、もやもやした気持ちがあって、勉強して資格を取って再就職しました。けれど時代の環境もあって正社員の採用も無く、キャリアが中断されてしまい、同じ仕事をしていても男性よりも給料が低くなってしまう。差別・偏見ではないのですが、本当に色々な事がありました。

働くとなると男性社会、場合によっては女性も障害になりうる時代でした。その中で旦那の稼いできたお金で、何かを買うというのに引け目があったり、自分として見てくれる場が欲しかったりという事で、子育て中にレタスクラブのFAX調査員というのに応募したりしていました。そういった謝礼など、自分で稼いだお金で何かを買うというのがとてもうれしかったんです。それを会社を作る事で提供したかった。なので、力を入れ始めたというよりは会社を作った時からですね。それがあるので、いま弊社でお願いしているモニターさんへの謝礼は結構高く設定していて、疑われる事もあるくらいです。

ワークライフバランスはいかがでしょうか?

ワークライフバランスに関してはまだまだ試行錯誤中ですが、プライベートが充実していないと仕事に活きてこないと考え、年末年始・お盆・ゴールデンウイーク、自分磨き休暇等、お休みはしっかりとっていただくようにしています。

私自身は料理しながら、ここを解決したらいいんじゃないだろうかなど、ワークとライフが重なっている部分が多いと感じているので、単純に労働時間だけでは測れないと思っています。普段なら会えない人に仕事という名目で会えたり、グループインタビューで生活のための有益な情報が得られたりと、長い労働時間の中にもライフがあるんじゃないかと思っています。それだけではなく人脈・経験が自分の財産になると思っているので、どれだけ素晴らしい経験・体験を与える事ができるかが、経営者という自分の役目と思っています。

Co-Creation Space 「UOVO」のご紹介


 
 


 

株式会社アイ・キューブさんでは事務所の上の階でワンフロア丸ごとを利用した、Co-Creation Space 「UOVO」を運営されています。現在は主にグループインタビューや社内の仕事スペース等で利用されているそうですが、これからはレンタルスペースとしての提供なども考えられているとの事です。芦屋市内ではこういったスペースを提供されているところが数少ないので、気になる方は是非HPやFBで、これからのアイ・キューブさんの情報発信に注目してください。

【株式会社アイ・キューブ】生活者との共創マーケティングでインサイトを発掘

WEBサイト:株式会社アイ・キューブ

FB:https://www.facebook.com/aicube.ashiya/

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