インタビュー

母親目線のアイデアクッキング おやこ料理教室  「ni-mu」 代表 新村香菜子さん

ASHIYA RESUME ロールモデルを見つけるインタビュー

新たな一歩を踏み出した女性たちに、事業を立ち上げたきっかけや継続する上での課題などをお聞きしました。
新型コロナウイルスの感染状況に伴い、遠隔(オンライン)で取材しています。

ご紹介

保育園の栄養士として培った経験を生かし、未就学児を対象にした親子料理教室「ni-mu」を主催する新村香菜子さん。自身も2児の母親であることから、日常生活における母親たちのリアルな声を取り入れたアイデアクッキングが好評です。野菜に触れて興味を持ってもらうことを目的とした「やさいdeワークショップ」を中心に、神戸・芦屋・甲子園で料理教室を開催しています。

料理教室開催のきっかけはママ友の後押し

学生時代は、栄養士の勉強しながら夜間に製菓を学んでいました。

卒業後は保育園で栄養士として働き、退職後はパンや製菓の調理に携わっていましたが、出産を機に専業主婦になりました。

家にママ友を招いてランチを振る舞った際に、子育てをしながら働くのは難しいという話に。

「栄養士の資格があるなら子連れで料理教室をしたらいいのに」との言葉を受け、初めて需要があることに気づきました。子どもの栄養や食事が気になるという話をよく聞いたので、ママたちの声を反映できるような料理教室を少しずつ形にしていきました。

 

今は幼稚園入園前のお子さんを対象に、食育をメインに野菜を使ったレッスンをしています。

親子で食に触れながら、とにかく楽しんでもらうプログラムです。

場所は、神戸、芦屋、甲子園の3カ所がベースですが、リクエストがあれば、生徒さんのお家や近くのレンタルスペースでもレッスンをしています。料理教室開催のきっかけをつくってくれたママ友であるベビーマッサージの先生やヨガの先生とコラボしながら活動する時もあります。

 

栄養士と製菓衛生師の両方の資格を持っているので、子どものお菓子のレッスンをするときには栄養面をプラスしたり、野菜を使用した焼き菓子を作ったり、オリジナル要素を取り入れています。

 

料理教室の様子。親子で食を楽しんでもらえるよう、毎回工夫を凝らしている。

子連れ講師ならではの課題と葛藤も

始めた頃は、第一子がまだ小さかったので保育園に預けることに抵抗があり、子連れでレッスンをするようになりました。

現在は第二子である1歳の子どもを連れて活動しています。

大人だけですると簡単な作業でも、子どもを連れていたら難しいので、講師が子連れだからこそ伝わることもあります。

最近は子どもが活発に動くようになってきたので、レッスンに集中しきれないというモヤモヤがあります。

子どもを預けてレッスンをするのか、子どもと共にレッスンをするのかが課題になっています。

 

料理教室はだいたいメニューが固定されがちですが、「ni-mu」では母親たちの声を取り入れながらレシピを考案しているので、毎回メニューが変わります。

リピートされる方にとっては毎回違う内容の方がいいとは思うのですが、メニューを変えると必要な材料や機材も異なるので、それなりに経費もかかります。

もう少しレッスンの回数を増やせるようになったら、複数のメニューをこなしながら、同じメニューも繰り返していきたいと思っています。

現在は週1回のペースで教室を開催していますが、今は子育てもあるので、これ以上レッスンの量を増やすのは時間的に難しいと感じています。

 

子連れ講師だからこそ、子守をしながら料理をする母親たちの苦労を理解できる。

 

母親目線を大切に

「ni-mu」で大切にしていることは食育です。楽しみながら参加して欲しいので、できるだけ生徒さんの要望を取り入れながら、自由で柔軟なレッスンにしています。

大手の料理教室であれば、メニューやできることが決まっていますが、「ni-mu」は親子のニーズに沿ったものを提供できるのが強みです。

アレルギー対応や、火を使わないで作れるメニュー、洗い物をできるだけ少なくしたいなど、いろいろなリクエストをいただきます。

「子どもが野菜を食べない」という悩みや「食育体験をさせてあげたい」という声からから生まれたレッスンもあります。

 

最近は新たにうどんのレッスンをはじめました。

粉をこねるところから、自分で踏んで伸ばして生地を作ってもらいました。

お母さんもしたことがない体験なので、親も子も楽しめるプログラムです。

私自身が一から考えているわけではなく、母親たちのちょっとした声から生まれるレッスンがです。

その都度、課題をいただくことで、私自身の成長にもつながっています。

 

レシピの渡し方も母親目線での工夫を取り入れています。

レッスン中に紙のレシピを渡すと、子どもがぐちゃぐちゃにしてしまうので、調理中は口頭で伝えながら、レッスン終了後にワンポイントを添えたレシピをメールで送るようにしています。

質問もメールで受け付けています。直接やり取りすることで、「作ってみました」や「おいしかったです」という感想をいただけるので、励みになっています。

また、好評・不好評の反応がわかるので、判断基準ができ、次のレシピに生かすことができています。

 

段階を経て、自分がやりたいことに挑戦していく

ハロウィンには野菜を練りこんだ焼き菓子を販売し、好評を得た。

 

理想の働き方は常に模索中です。

組織に属していないため時間は自由に使えるので、できれば家族の時間は最優先にして、上手く両立していきたいと思っています。

 

今年の秋にお菓子の販売イベントをしましたが、時間的にも労力的にも難しかったので、本格的に取り組むのはもう少し落ち着いてからにしようと思いました。

子どもの手が離れて一人で動けるときがきたら、今までの経験を自分なりに整理して、お菓子の販売やカフェの営業など、新しいことにチャレンジしていけたらと思っています。

 

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ASHIYA RESUME ロールモデルを見つけるインタビュー

 

新たな一歩を踏み出した女性たちに、事業を立ち上げたきっかけや継続する上での課題などをお聞きしました。
新型コロナウイルスの感染状況に伴い、遠隔(オンライン)で取材しています。

写真提供:インタビュー対象の方

取材日時:2020年12月~2021年1月

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