インタビュー

「第一優先を忘れずに無理のない活動を志す」|芦屋市PTA協議会 会長 伊東典子さん

ASHIYA RESUME ロールモデルを見つけるインタビュー

芦屋を拠点に活動をする女性たちのさまざまな暮らし方や働き方について、お聞きするロールモデルインタビュー。

今回は、芦屋市PTA協議会の会長を務める伊東典子さんに、PTA役員を経験した後にPTA協議会の会長を引き受けることとなったきっかけや、活動の中で新たに挑戦したことなどについてお話しをお伺いしました。

ご紹介

「芦屋市PTA協議会」にて2021年現在、会長を務める伊東典子さん。出産後、会社員と子育ての両立への不安から退職。その後、専業主婦として子育てに専念していましたが、子どもの体質改善の為に整体技術を学んだことをきっかけに、現在はフリーランスの出張整体師や体操の講師として活動しています。第1子の小学校時代にPTA本部役員の書記を1年、中学校に入学後はPTA本部役員の会計を2年経験した後に副会長を務め、現在は芦屋市PTA協議会会長を務めています。

 

※芦屋市PTA協議会とは、市内の公立幼稚園・小学校・中学校それぞれの学校のPTAが集まり、教育環境の改善や社会問題など、地域全体の向上をめざして活動する団体です。

今まで積み上げてきた思い、活動のバトンを受け取る

芦屋市のPTA協議会はあまり他にはない輪番制度を取り入れていて、学校単位で順番に任期が回ってきます。中学校のPTA役員で会計を担当していた時から、自分の子どもが在学中に任期が回ってくるのはわかっていました。

 

お仕事をされている方々や事情があって引き受けることが困難なご家庭もある中で、これまでの経験から役員を決めるのはなかなか大変だろうなと思っていました。

 

「やる人がいないのであれば自分がやろうかな」と考えるも、今まで自分は学校役員の会長すら経験してないのに、いきなり協議会の会長が務まる器なのだろうかと思いとどまっていました。でも、歴代の学校役員の会長の方々も、やったことがない中で会長を務めてくださっていたことを考えると、PTA協議会の会長も同じように誰かがやるのであれば、じゃあ次は自分の番だと会長を引き受けることを決意しました。

イレギュラーな決断、新たな取り組みにも挑戦

前任の方が色々経験されてから会長を務められていたので、様々な改革に挑戦された後に任期を引き継ぎました。なので、最初は実際に改革をしてみてどう変化したのかの分析から入り、議題をひとつひとつ解決していくところからスタートしました。

 

また、ちょうどコロナ禍のはじまりと共にスタートしたこともあって、今までは例年通りやってきていた催しや講演会などを「やるか」「やらないか」「やらない場合はどうするか」と、決断をすることの多い年でした。会議にzoomを導入したり、講演会をオンラインで配信したりと新たな取り組みにも挑戦しました。リアルでも開催のできる状況でしたが、オンライン配信にすることで、今までPTA活動に参加が出来なかった保護者にどれだけのニーズがあるのかを知りたいとの意図もありました。

 

実際にオンライン配信をするために、在学生の保護者への連絡ツールとして学校が導入している連絡システムを、PTAが使えるように掛け合う必要性もありました。最初の頃は、オンライン配信をやることを、連絡ができる学校とできない学校がありましたが、それぞれの学校のPTA会長の方々に学校へ掛け合ってもらったり、それでも難しい学校もあったので、お手紙でのお知らせを別途用意したりしました。

できる人ができる時にできる範囲での活動を

現在、わたしはPTA協議会の活動以外に、フリーの出張整体師や体操講師としても活動をしています。きっかけは、子どもの身体の左右差が出たときに整体に通って改善されたこと。ずっと通い続けるのであれば自分で整体技術を学び子どもに施術しようと一念発起しました。最初は仕事にしようと思っていたわけではなく、子どものためにとはじめたことでした。

 

自分の優先順位って人によって異なると思いますが、わたしにとって譲れないものはなんだろう考えた時に、わたしの第一優先は子どもだと気が付きました。

 

子ども優先のライフスタイルのなかで、普段からできる範囲で仕事をすることを心がけているので、PTA協議会の活動においても自分の可能な範囲で挑戦をしようと決めていました。

 

もちろん、あの時もっと自分が動いていれば、他にも色々できたかもしれないと思うことも正直あります。いっぱいあるのですが、無理はしないと決めていて、両立させるために悩むよりも「できるだけのことをやる」を徹底しました。

 

それでも手一杯になってしまうこともありますが、そんな時は助けを求めると絶対に誰かが手を貸してくれます。PTA活動は「できる人ができる時にできることを」というのが基本だと思うので、誰かひとりが頑張りすぎなくていいように、できない時には皆で助け合いを心がけています。

出張整体師としても活動する伊東さん
出張整体師としても活動する伊東さん

保護者代表として声を届ける

この活動をしていると、子どものことや学校のこと、地域のことも含めて色んな考えの方と出会えます。やはり皆さん、色んな思いを持って参加される方の多い場なので意見もたくさん聞けますし、学校のことや子どものことを真剣に考えてくださっていることが直に感じられます。

 

芦屋市の会議にも参加させていただく機会もあり、子どもを持つ保護者の代表として意見を述べる場所があるということ、そういう場所を設けてくださっていることがありがたかったですし、周りにもそのことを伝えていきたいと思っています。

 

PTA協議会の活動目的でもあるのですが、各学校から集まった会長や役員の方々から、「こんな意見がきています」「これ何とかならないですか」など、皆さんの持ち寄った意見が取り上げられて、それが何らかの形で通ったときにはとてもやりがいを感じます。

過去の私へ届けたいメッセージ「今の自分で大丈夫だからやってみて!」

ASHIYA RESUMEに参加をすると、起業されている方や様々な活動をされている方とたくさん出会いがあります。「こういうことがしたい」「こういうことを広めたい」という熱い思いを持たれている方ばかりで驚きました。

 

自分には昔からそこまで「私はこうしたい」というのがないことに気が付いて、落ち込んだこともあったのですが、誰かが「やりたい」って言ったことに「それいいね」と一緒に盛り上げていくことはできる。多分自分の立ち位置はそこだなとその出会いを通じて気付かされました。

 

子どものことだったり家庭のことだったり、皆さん環境や事情がそれぞれ異なるので、一概にこうだからできる、こうだからできないという判断はできません。別にいきなり全部完璧でなくとも、できないと思っていたことでも、ちょっとずつできることが増えていけばいい。

 

自分の優先順位が何なのか、譲れないものは何なのかに重きを置いて、他の人と比べずにやってみたらいいんじゃないかなと伝えたいです。

過去の自分へのメッセージ

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